結論: 「更新月」はもう関係ない。今は「契約時期」と「利用期間」で決まる
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以前の「2年縛り」時代は、更新月(契約から2年ごとの決まった2ヶ月間)以外に 解約すると高額な違約金(9,500円前後)がかかる仕組みでした。この仕組みは docomo・au・ソフトバンク・Y!mobileいずれも既に廃止済みで、更新月を 気にする必要はもうありません。
ただし、「じゃあ今は解約金が一切かからない」と思っていると、それも古い 情報になりつつあります。2024年以降、4社とも短期解約(主に1年以内)を 対象にした少額の契約解除料を新設しています。しかもdocomoとauは 2025年後半に条件を厳格化しており、「普通に使っていれば対象外」という 以前の説明が、契約時期によっては通用しなくなっています。今の基準は 「更新月かどうか」ではなく、「いつ契約したか」と「契約からどれだけ経ったか」です。
4社の現状(2026-08-23時点で公式ページを再確認)
- docomo: 2025年3月1日以降に新規契約(MNP新規含む)した回線が対象、
1,100円(月額1,100円未満のプランはプラン月額と同額)。条件は契約時期で
さらに2段階に分かれます。
- 2025年3月1日〜6月30日契約: 「利用実績がない」かつ「過去1年間に 同一名義の別回線が1年以内に解約されている」の両方を満たす場合のみ
- 2025年7月1日以降契約: 利用実態の有無を問わず、単純に1年以内の 解約で一律発生するよう簡略化されました
- 8日以内キャンセル・ハーティ割引・ちかく専用プランは対象外
- au/UQ mobile: 2024年6月1日以降に新規契約した回線が対象。こちらも
契約時期で条件と金額が変わります。
- 2024年6月1日〜2025年9月30日契約: 「通常のご利用を目的としていない」 と判断された場合のみ990円
- 2025年10月1日以降契約: 公式ページから「通常利用目的でない」の 限定条件の記載が消え、単純に1年以内の解約で一律1,100円(旧990円 から増額)
- au/UQ mobile/povo間の番号移行・8日間キャンセル・スマイルハート割引 適用回線は対象外
- ソフトバンク: 2026年7月1日以降に新規契約・のりかえ(MNP・番号移行) した顧客が対象。契約開始月から12ヶ月以内の解約で発生、金額はプランに より異なる(音声基本プランの大部分は1,100円、特定データプランは748円等)。 ソフトバンクグループ内(ワイモバイル・LINEMOへの移行)や8日間キャンセルは 対象外。2026-08-16時点で追加の改定は確認できず
- Y!mobile: ソフトバンクの解除料新設と同時(2026年6月1日発表)に、 2026年7月1日以降の新規契約・のりかえした顧客を対象にした契約解除料を 新設。回線提供開始月から12ヶ月以内の解約で発生し、金額はシンプル3 S/Mが858円、Lが1,100円、Pocket WiFiプラン2が1,100円。ソフトバンク・ LINEMOへの番号移行や8日間キャンセルは対象外。「超!おトク割」 で新規加入する場合も、この解除料の対象になります
実務的に何を確認すればいいか
- 自分の契約日を確認する: docomo・auは対象開始日だけでなく、さらに 新しい改定日(docomo 2025-07-01、au 2025-10-01)の前か後かで条件が 変わります。ソフトバンク・Y!mobileは2026-07-01以降の契約のみが対象
- 改定日より後に契約した場合(docomo 2025-07-01以降、au 2025-10-01以降): 「普通に使っていれば対象外」という説明はもう当てはまりません。1年以内 (ソフトバンク・Y!mobileは12ヶ月以内)の解約なら理由を問わず発生すると 考えて、契約から何ヶ月経っているかだけで判断してください
- 改定日より前に契約した場合: 従来通り「利用実態がない」「過去の 短期解約歴がある」等の条件に該当しなければ対象にならない可能性が あります——最終的には契約中の回線の公式マイページ・約款で自分の 契約に当てはまる条件を個別に確認するのが確実
なぜ今このタイミングで各社が解除料を新設・改定しているか
背景は短期解約の境界線を解説した記事で扱った総務省のホッピング対策の議論と 同じです。特典・還元目当てで契約と解約を高速に繰り返す動きが問題視されて おり、各社の解除料新設・条件厳格化もこの流れの一環です。総務省の専門委員会は 2026年6月25日、契約特典を分割で提供する形で最長1年程度の継続利用を求める 方向の「とりまとめ」を公表しましたが、これは委員会段階の整理で、正式な 答申は2026年秋の見込みです。2026年8月時点ではまだ正式決定・施行された 規制ではありません。
やってはいけないこと
- 「更新月以外は解約金がかかる」という古い知識のまま行動する: 4社とも 既に更新月の縛り自体を廃止済みです
- 「今は解約金が一切かからない」と思い込んで契約時期を確認しない: 2024年以降の新規契約には短期解約解除料が新設されているため、 契約日を必ず確認する
- 「通常に使っていれば対象外」という説明を全員に当てはめる: docomoは 2025年7月1日以降、auは2025年10月1日以降の契約者には、この免除条件は もう当てはまりません
- 1社の情報だけを見て他社も同じだと判断する: 対象開始日・金額・ 条件は4社で異なり、同じ社内でも契約時期で条件が変わります
まとめ
更新月の縛りはもう存在しませんが、代わりに「契約時期」を基準にした 少額の解除料が2024年以降に新設され、docomoとauは2025年後半にさらに 条件を厳格化しています。自分の契約日を各社の対象開始日・改定日 (docomo 2025-03-01/2025-07-01、au 2024-06-01/2025-10-01、 ソフトバンク2026-07-01、Y!mobile2026-07-01)と照らし合わせて確認するのが、 今の正しい確認手順です。短期解約が審査に与える影響については 短期解約の境界線を解説した記事、 Y!mobileの「超!おトク割」を検討中の方はこちらの記事、 乗り換え全体の考え方は親記事 格安SIMの選び方ガイドへ。
(更新履歴: 2026-07 常設部分公開。2026-08-16 docomo・auの契約解除料が 2025年後半に条件厳格化(通常利用の免除条件が事実上撤廃)されていたことを 公式ページで確認し反映。総務省の検討状況の記述をtanki-kaiyaku-blacklistの 2026-08-15更新と整合させた。2026-08-23 Y!mobileが2026-07-01付でソフトバンクと 同時に独自の契約解除料(858円/1,100円、12ヶ月以内)を新設していたことを 公式プレスリリースで確認し、対象を3社→4社に拡張。ymobile-cho-otoku-wari 記事との双方向リンクを追加)